アメリカの経済は、軽工業製品や家電機器などは80年代にすでに生産の空洞化が起きていて、海外輸入に頼る一方、ITを利用したいろいろなサービスが発展しました。
この要因の一つに、FX市場におけるドル高傾向もありました。
アメリカ人はそうしたサービスを大いに利用するという消費構造となっていったのです。
つまり、こうしたアメリカ人の消費をサポートするために、施設や設備・システムなどの投資を国内企業が盛んに行い、それによって金儲けを続けている・・というのがアメリカ経済の構図といってよいでしょう。
これもFX相場のドル高がなせる業です。
アメリカのGDPの内容ですが、個人消費支出と民間投資の大きさがわかると思います。中でも民間投資の伸びが大きく、個人消費はもちろん伸びていて、政府支出はウエートダウンの傾向があります。
しかし、そうしたアメリカ人の消費を支えているのは何でしょうか? もちろん国内の生産活動もあるでしょう。しかし、それを上回っているのが輸入です。そしてそれを支える前提は、FXでのドル高です。
アメリカのGDPの成長はとくにここ数年、輸入に支えられているのです。
しかし、輸入が輸出を大きく上回っている、ということは赤字を意味します。これが貿易赤字です。そこでやり玉に挙げられるのがFXの円安です。
赤字は借金しなくては捕えません。アメリカは輸入で拡大する貿易赤字を何で捕ったのでしょうか?
海外からの資金導入、つまり対外債務によって捕いました。そして、アメリカが外国から借金するには、外国がアメリカにお金を貸すことが有利である状況を作らなければなりません。そのために金利があがり、さらにFXでドル高傾向になります。
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on 月曜日, 3月 31st, 2014 at 01:53 and is filed under 資産運用の悩みを解決.
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